大手コンピュータ・メーカー勤務。入社以来10数年をソフトウェア開発の現場で過ごし,その後ソフトウェア品質部へ異動。現場への技術支援や品質教育開発などを主に行っている。「APIで学ぶWindows徹底理解」(日経BP社)などを執筆。 今を去ること十数年前,PC(パソコン)のOSの主流がDOSだったころ,アプリケーションが利用できるメモリーは,高々500Kバイトしかなかった。プログラマは,少ないメモリーをいかに有効利用するかに腐心したものだし,mallocなどのメモリー割り当て関数が,メモリー不足のためにエラーを返すのも珍しいことではなかった。OSがWindowsやLinuxなどに変わり,メモリーの大容量化や低価格化が進んだ今,少なくとも一般的なアプリケーション開発に関する限り,メモリーが確保できるかどうかを心配する開発者はほとんどいないのではないだろうか。 しかし,それでもメモリーは有限であ
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