電子マネー及び電子決済に関する懇談会 報 告 書 平成9年5月23日 はじめに 近年、発展する情報通信技術を資金決済サービスの分野にも取り入れ、企業や消費者に対 してより効率的な決済の方法を提供しようという動きが急速に進展している。具体的には、 電子マネーやインターネットを通じた決済などの新たなサービスが開発され、実用化に向け た実験も行われるようになってきている。 こうした新たな決済サービスは、プリペイドカードやテレフォン・バンキング等の従来か らある決済サービスの電子化の延長線上でとらえられる部分もある一方、既存の制度の枠組 みの中では必ずしも適切に対応できない様々な問題も提起している。そうした問題も含め、 今後発展が予想される電子マネーや電子決済を巡る諸課題についての検討を行い、それらが 我が国において円滑かつ適切に発展していくような環境の整備を図ることは、現在検討が進 められて