飛べないように接着剤で細工したテントウムシを使い、農作物に被害を与える害虫のアブラムシを駆除する技術を、千葉県立成田西陵高校(成田市)地域生物研究部の生徒が開発した。テントウムシの個体への悪影響もみられないという。海外からも反響があり、年内にも特許出願する予定だ。(小沢伸介) 新技術は、学校周辺で簡単に捕獲できるナミテントウとナナホシテントウの背中に、熱で溶かした樹脂の接着剤を載せて固め、羽を広げられなくする。 十月下旬にハウスのイチゴ畑で始めた実験では、一平方メートルに二匹のテントウムシを放したところ、六十七匹いたアブラムシが一週間でほぼ全滅した。 これまでに約五百匹のテントウムシを実験で使ったが、死んだ個体はゼロ。実験後は、接着剤につめを軽く引っかけて取り外し、自然に戻す。その後の飛行や繁殖、四~五カ月とされる寿命にも影響はなかったという。 地域生物研究部は、一年半ほど前から研究を始め
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