養育費とは? 民法820条は「親権を行う者は、子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う」と規定し、親の監護養育義務として、親の子に対する扶養義務を規定しています。 これを受けて、養育費とは、民法第766条1項規定の「子の監護に必要な事項」として、裁判所が、子を監護していない親から監護している親に支払いを命じる未成年の子の養育に要する費用のことをいいます。 この親の子に対する扶養義務は、離婚して親権者でなくなったとしても続くもので、親でありさえすれば負う義務なのです。 生活保持義務と生活扶助義務では、親の扶養義務、養育費支払い義務は、どの程度の義務なんでしょうか。 扶養義務については、生活保持義務と生活扶助義務の2つがあり、親の扶養義務は、前者の生活保持義務であるとされています。 具体的にいえば、親と子が同程度の生活レベルを確保できるように扶養する義務であり、例えていえば、1個のパンをわ