去年1年間に国内で報告された性感染症の梅毒の感染者数は、速報値でおよそ1万3000人と前の年の1.6倍になり、現在の方法で統計を取り始めてから最も多くなったことが、国立感染症研究所のまとめで分かりました。 国立感染症研究所によりますと、去年1年間に国内で報告された梅毒の感染者数は、速報値で1万2966人で、前の年の7983人と比べて1.6倍となり、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、最も多くなりました。 梅毒の感染者数は、2012年には875人でしたが、10年でおよそ15倍にまで急増しています。 専門家は、性風俗産業の従事者や利用者が感染者のうち一定の割合を占める一方で、インターネットを通じて出会った不特定の人との性行為を通じて感染が拡大している可能性も考えられるとしています。 梅毒は主に性的な接触によって広がる細菌性の感染症で、薬で治療できますが、治療せずに放置すると深刻な症状を