佐藤優さん(起訴休職中外務事務官)が岩波書店発行の雑誌『世界』に連載した『民族の罠』(2005年07月号~2006年04月号)の最終回から「日本国憲法の擁護」を主張している部分を紹介します。 佐藤さんのこの文章を読んで、私(喜八)はにわかに「護憲」に目覚めました。恥ずかしながら、従来は日本国憲法について真面目に考えたことがなかったのです。なんとなく「古くなった法律を改めるのは悪いことではない」くらいに思っていました。 現在は「実用主義的護憲派」を自認しています。いま日本の支配的政治勢力──小泉純一郎氏や安部晋三氏などの極端な米国追随派──に「まともな憲法」がつくれるとは到底思えない。だとしたら、たとえ「戦勝国アメリカによって押しつけられた」ものであろうとも、現行憲法のほうが遥かにマシ、という立ち位置です。 ******************************************