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(前回の続きです) 「エリちゃん来た!」 わが家の朝はその仔猫が来たときに始まる。たまに朝焼けを連れて5時過ぎに現れることもあった。窓からのぞいて報告するのが私の役目、いや特権だ。たいていは6時から7時の間に玄関前の、ヤマホロシの枝から下がったハロウィーンの飾り、ジャコランタンの横に座って待っていた。 姿を見せるのが遅れると、皆が口々に心配を始める。「おかしいな」「どうしたんだろう」「遅くても7時には来てたよね」「何かあったのかな」不安を打ち消そうと誰かが言う。 「他のところで朝ごはんをもらったのかもしれないよ」「そうそう、うち以外に世話してる人いるかも。あんなに可愛いんだもの」。最も楽観的な推測は「朝寝坊しただけかもね!」。その観測に対しては首を傾げ、力なく笑った私だが、エリが8時半に現れて、猛烈な勢いで朝の食事を平らげる様子を見たら、そうか、朝寝坊もありえるのだと思ったものである。 多
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