僧侶であり、ニューハーフであり、AV女優である、かとうれい。キメラのような肩書きはさまざまなネットメディアで取り上げられ、話題になった。 奇をてらっているようにも見えるその活動の真意はどこにあるのか。好奇心から始まったインタビューは、一人の人間の信仰と救い、性に対するあまりにも切実な思いを知ることとなった。 ギャルの格好で清貧な暮らしを貫く その日、都内の公園で待ち合わせたかとうは、ギャルのような出で立ちで登場した。しかし、声色や話し方は説法を説く僧侶そのものだ。 AV女優としては2017年にデビュー後、すでに2本の作品に主演。寺には所属せず、フリーランスで法要や人生相談を受け持ったり、時には「除霊」も行うが、対価としての金銭は基本、受け取らない。支援者が食卓に呼んでくれることも多く、衣食住に困ることはないという。 壮絶なネグレクトで「人は助けてくれない」と知る 生まれは大阪。父方は加藤清