雑誌やテレビでは「住みたい街」「大学」「理想の上司」「赤ちゃんの名前」など、本当にさまざまなランキングを目にする。だがその順位、本当に信じていいのだろうか? そうしたランキングには、スポンサーの思惑が絡んでいる場合もあれば、偏った調査結果のものも多い。すべてが害のあるものというわけではないが、ランキングといっても千差万別、玉石混交なのだ。重要なのは、有害なランキングを見極める目を養うことであり、本書『ランキングのカラクリ』の目的もまさしくそこにある。ランキングをつくる正しい方法論を学び、背後にあるカラクリを知れば、いい加減なランキングでも害を最小限にして楽しめるはずだ。 著者はランキングを4つに分類して考えてみてはどうかと提案している。(1)良いランキング、(2)個人にとっては有用性のあるランキング、(3)巷間で信じられているランキング、(4)話のネタレベルのランキングである。使い方を間違