激動の人生を解明 主人公の物理学者オッペンハイマーは、米政府の巨大国家プロジェクト「マンハッタン計画」のリーダーとして原爆開発を成功へと導いた後、より破壊力のある水爆開発の反対へと転換。 政府から公職追放された。その激動の人生を、複数の時間軸を交錯させながら解き明かした。 「天才科学者」「反ナチス・反全体主義者」「国家の英雄」「反逆者」「すけこまし」といった様々な顏を持つ人物像に迫るキャラクター・スタディの傑作として、極めて高い評価を得た。 濃密な会話劇 3時間の長尺で、大半が会話シーン。 しかも内容は科学や政治の難しい話題が中心。 時間軸が何度も前後する複雑な構成。 なおかつ「R」指定ーー。 商業的には不利な条件がそろった知的大人向けドラマだが、幅広い層から支持を集めた。 IMDBの評点は8.4で、作品賞候補の中で断トツのトップ。 映画としての総合力 IMAX70mmフィルムで撮影され、