先日、うちの数学科のRafail Khasminskii 教授(Distinguished Professor) の引退記念パーティがあった。 彼は、Moscow State University の出身でKolmogorov と Dynkin の弟子であり、 確率解析における(パラメータ推定の)漸近理論などで大きな業績を残した。 MathSciNet という数学の論文データベースによると、 彼の論文が引用された数は1000回を超えているそうだ。 そんな優れた業績の数学者が 1991年頃にWS大に移りたいと言ってきた時は WS大でも驚きを持って迎えられたらしい。 どんな理由があったのだろう、と興味深かったのだが、 本人がスピーチの中でその理由を述べていた。 その理由はなんと、娘がアメリカに移住すると決めたことだと言う。 もちろん、ソビエト崩壊直後にアメリカへの移住を決心することは 現在の日