ガッデム構造体。そのあまりのガッデムぶりに、それを目にした者はことごとく「ガッデ〜ム」と声を漏らすという。 「はいはい書記官殿はおかしなモノローグを入れんでください」 年齢詐称の魔王がマジックペンで白板をキュッキュする。そこは太書きの赤文字でこうある。「ガッデム構造体の解析に関する戦略会議」 何がどのように戦略なのかは誰も知らないし魔王も知らない。ガッデーム。 「えー、トロメリア言理官の説明によれば、このガッデム構造体は魔界の物理的本質であるそうです。物理的本質って言われても何のこっちゃですけど、あの人のことなので雰囲気重視で言葉選んで適当こいただけだと思います」 魔王の指示棒が、白板の図形をぺしぺし叩く。それはガッデムとしか表現しようのない構造体であり、それを見つめていると僕は思わずガッデームと呟きそうになってしまう。「ガッデーム」 「やかましい。先日突然魔界の色んなところに露出したこれ
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