初めて見た映画は「キングコング2」ではなかったかと思います。アメリカのアイコンの一つになったキングコングは「2」以降長らく絶えて続編が作られなかったのですが、なにぶん年齢一桁の身には映画の善し悪しなどわかるはずもなく、私はただコングがあまりに哀れで泣きじゃくるばかりでした。それ以降、映画というのはとてもかなしくておそろしいものだと思ってしまったのか、それともどんな小さな町にも映画館の一つはある時代が終わりつつあったからなのか、私は映画を浴びるように見るという経験はしてきませんで、もっぱらVHSを借りてきてブラウン管テレビで見るか、土曜の午後に放映していた海外ドラマ、たとえば「ナイトライダー」や「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」を見るという時期が続きました。 そんな中で幼い頃に見た映画と言えば、「K9/友情に輝く星」と「グーニーズ」をよく憶えています。前者は犬が可愛かった。後者にはちょっと思い