映画『聲の形』で高評価を集めた京都アニメーションの最新作『リズと青い鳥』が21日(土)から公開になる。映画『聲の形』は男女を主人公に人間の感情の動きをダイナミックに捉えた作品だったが、新作ではふたりの少女を主人公に、将来に不安を抱える若いキャラクターの感情の細やかな動きを丁寧に描き出している。「前作とはまったく違う題材で、これを逃したら、なかなか出会えない作品だと思った」と振り返る山田尚子監督は、どのようなプロセスを経て、完成形にたどり着いたのだろうか? ※ 各画像をクリックすると拡大表示されます。 映画の主人公は、高校の吹奏楽部でオーボエを担当している鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美。親友でいつも一緒に行動するふたりは、三年生で高校最後のコンクールに向けて練習の日々を送っている。屈託のない性格で仲間や後輩からも愛されている希美と、希美の存在がすべてで、今は一緒の日々が続いているけ