情報を発信するということは素晴らしい知的作業であり、現代はネットを介して誰もが平等に情報発信できる非常に恵まれた時代である。 他方で、違法なネット上の表現行為により人生を棒に振ってしまった人も数えきれないほどいる。彼らは極悪人なのかといえば、必ずしもそうではない。本格的なキチガイも時にはいるが、大多数の人はそこらにいる犯罪とは無縁の人と大差はない。一流企業に勤めている人や有名大学の優秀な学生さんだってざらにいるのだ。 ただ一つ言えることがあるとすれば、彼らは情報発信をする能力に比べ、そのリスクに対して無知すぎた。その無知の代償は刑罰と民事的損害賠償義務、そして実名報道などの社会的制裁である。彼らにもう少しばかり法的な知識があれば、そのような悲劇は避けることができ、また被害者も発生しなかったはずだ。ネットでの情報発信は、誰でも社会に影響を与えることができる素晴らしい活動だが、そこには重大なリ