2008年、米国史上初の黒人大統領を誕生させた原動力の1つが若者の力だった。若者の力という抽象的な言葉は、実は数字で示すことができる。 その年、18歳から24歳までの総投票数の実に66%がオバマ氏に流れた。 若者に政治への興味を持たせ、投票所に足を運ばせた点は紛れもない事実である。2004年と2008年の大統領選の投票率を比較しても、18歳から24歳までの年齢層で、45%から56%に伸びている。 それはちょうど米国の若者の間でソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が多用され始めた時期と重なる。 フィスブックとツイッターでオバマ氏の一挙手一投足を追うことが1つのファッションになった。オバマ氏こそが若者の代弁者であり、変革の具現者として期待された。 4年後の今、リーマン・ショックによる不況の影響は遠のきつつあるが、完全な景気回復までには至っていない。ジョージ・W・ブッシュ大統領による