『日本のコミュニケーションを診る~遠慮・建前・気疲れ社会』(パントー・フランチェスコ 著、光文社新書)の著者は、生まれてから18歳までをシチリア島で過ごし、そののち医学部へ通うためローマへ移住したという“イタリア生まれ、イタリア育ちのイタリア人”。 子どものころから日本のゲーム、アニメ、漫画などに取り憑かれていたため、やがて「日本の文化に囲まれて精神科医として生きたい」と願うようになったそう。 そこでジェメッリ総合病院を経てイタリアの医師免許を得てから来日し、日本の医師免許を取得。筑波大学大学院博士号(医学)を取得し、慶應義塾大学病院の精神・神経科教室に入局。現在は複数の医療機関で精神科医として臨床しているのだとか。 それと同時に、異文化での生活自体への興味や好奇心も持っていた。人間の心理に働きかける文化の役割を理解したい。自分が生まれ育ったイタリアと比較して、日本で生きる人の行動、考え方
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