検索最大手のグーグル(東京都渋谷区)は8日、日本で電子書籍の販売事業に参入すると発表した。米国ではこの夏から始めるが、日本では大手出版社話に参加を募った上で、来年春までに「グーグルエディション」の名称で事業を展開する。特定の書籍販売の仕組みや機器に依存せず、インターネットに接続できる環境と一般的なウェブブラウザーがあれば利用可能にすることで、オンライン書籍販売大手のアマゾンや、アップルのiPad(アイパッド)などを通じた電子書籍事業に対抗する。 グーグルの電子書籍は、出版社と個別に契約して書籍データの提供を受け、販売するもの。グーグルが直接販売するだけでなく、売り上げの半分以上を出版社に分配する仕組みとすることで、現在、個別に出版社と交渉している。書籍フォーマットはEPUB(イーパブ)を採用する。各社の既存のオンライン書店経由でも購入できるようにするが、販売するのは書籍だけで、雑誌など定期