挙式直前に婚約破棄となったカップル。女性が同居生活に使う布団を自分用の一組しか送らなかったことが破局の引き金になった 永遠の愛を誓い、同居生活で使うはずだった布団。それが2人を分かつ、破局の引き金になってしまった。〝嫁入り道具〟の布団を自分用の一組しか送らなかったことなどを理由に、交際していた男性から、挙式直前に一方的に婚約を破棄されたとして、20代女性が損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は9月、「布団は婚約破棄の正当な理由にならない」として、男性に100万円超の支払いを命じた。訴訟で浮かび上がったのは、人生の一大事を前に揺れ動いた女心と男心。2人の間に何があったのか。 交際2カ月半でスピード婚約 判決によると、出会いは2年前の秋にさかのぼる。互いに結婚相談所を介して知り合い、初対面から1週間で交際が始まった。 その年の暮れには、男性がプロポーズ。女性が受け入れ、付き合ってから約2カ月