憲法は渡航の自由を保障する。一九七二年の日本復帰までの二十七年間、米軍統治下の「無憲法状態」に置かれた沖縄では、米軍ににらまれた人物の本土渡航が大幅に制限された。シリアの現地取材を計画したフリーカメラマン男性への旅券返納命令は、復帰前の沖縄を知る人たちにとっては悪夢の再来だ。権力側の恣意(しい)的な判断で「自由」が踏みにじられる。ジャーナリズムの喉元に突きつけられた匕首(あいくち)は、やがて一般市民にも向けられるのではないか。 (篠ケ瀬祐司、林啓太) 【こちらは記事の前文です】 記事全文をご覧になりたい方は、東京新聞朝刊または、携帯電話の有料会員サービス「東京新聞・東中スポ」をご利用ください。 東京新聞は、関東エリアの駅売店、コンビニエンスストアなどでお求めいただけます。 「東京新聞電子版」なら全国どこでも、また海外でも、記事全文が紙面ビューアーでご覧いただけます。 購読・バックナンバ