緊張高まるアメリカとイラン。今週、大阪で行われるG20サミットでも主要議題となる見通しです。イランを「世界最大のテロ国家」と呼んで敵視し、軍事、経済、政治のあらゆる面で圧力を強め続けるトランプ政権。アメリカは、そもそも、なぜそこまでイランを敵視するのでしょうか。(ワシントン支局記者 西河篤俊) 「ここ2、3年の間に、アメリカとイランは戦争になると思いますか?」 アメリカで、5月に行われたある世論調査の質問です。「戦争になりそう」と答えた人の割合は、実に51%。半数を超えるアメリカ人が、イランとの戦争が現実味を帯びていると感じているのです。 これは、対北朝鮮、対ロシア、対中国を上回っています。また、別の調査では、アメリカ人の8割以上が、イランに対して否定的な見方を持っていることもわかりました。