日本国内で新型コロナワクチンの2回目接種を終えた人は9682万人となり、日本の総人口の76.5%になった。【1】 マスク着用や手洗い励行といった感染予防策と相まって、新型コロナウイルスの新規感染者数は11月に入ってから1日あたり300人未満の低水準で推移する。 直近のピークとなる8月20日の新規感染者数が2万5992人であったことを考えると、新型コロナウイルスの感染拡大はかなり落ち着いてきたといえる。新規感染者が減るにつれて、社会的関心が高まっているのが新型コロナワクチンによる死亡例である。 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の資料によれば、政府が把握している新型コロナワクチン接種後の死亡例は1255件(2021年10月3日時点)。このうち1248件については、「情報不足等によりワクチンと死亡の因果関係が評価できない」という。【2】【3】 これに対して、「きちんと情報を集