アナログは20kHzを超えるのか? 『音楽メディアとして「16bit 44.ikHz」というCD規格にはどれくらいの実力があるのでしょうか』と問いかけたときの本丸は「16bit」ではなくて「44.1kHz」にあります。 CD規格の最大の欠点としていつも語られるのが、サンプリング周波数が「44.1kHz」なので、20kHzまでの周波数しか記録できないから駄目だ・・・と言う論理です。(20kHzの限界) 言うまでもないことですが、本物の楽器の響きには可聴帯域を超える音が倍音域として含まれています。CD規格はその倍音域の響きをバッサリとカットしているから、音楽メディアの器としては不十分だと言う論理です。 この「20kHzの限界」を巡っては数限りない論議がかわされてきました。そして、その論議の帰趨はおおむね、「20kHzでは不十分」というあたりに落ち着いたかのように見えます。 しかし、腰を落ち着け