愛知県が立ち入り調査したダイコーの倉庫。無届けで廃棄品を保管していた=愛知県稲沢市で2016年1月17日、河部修志撮影 県費4000万円投じ 愛知県稲沢市の産廃業者「ダイコー」による廃棄食品横流し事件で、県は1日、同社本社と県内の3倉庫で保管し、撤去が滞っている廃棄食品を撤去することを明らかにした。廃棄食品の約半分で処分のめどが立たず、気温上昇で悪臭なども懸念されることから県費約4000万円を投じて撤去する。【道永竜命、岡正勝、永野航太】 県によると、ダイコーの施設に保管された廃棄食品は8981立方メートル。うち約3600立方メートルについて、県は2月、廃棄物処理法に基づき、ダイコーに5月17日までに処理するよう改善命令を出した。だが、ダイコーは事件の影響で事実上経営破綻したため、排出元の74社に撤去を要請し、50社が計733トンを撤去。残り約5300立方メートルも、排出事業者に撤去を求め