中国新疆ウイグル自治区の人権状況をめぐる問題に絡んで、新疆産の綿花を使わないと発表したスウェーデンの衣料品大手「H&M」に対する不買運動の呼びかけが、中国に続いてベトナムでも広がっている。ただし、運動の原因は全く異なるようだ。 【写真】H&M、中国で批判集中 新疆産の綿花を使わないと宣言 「お客さんは普段よりも少ないが、ボイコットのせいかは分からない」。5日午後、ベトナムの首都ハノイ市内にあるH&Mの店舗で、男性店員は戸惑いながら話した。客はほとんどおらず、店内は閑散としていた。 地元メディアによると、ベトナムで同社に対する不買運動の呼びかけが始まったのは2日夜だった。 中国・上海市当局がこの日、H&Mの地図に問題があるとして中国の運営会社側に聴取し、改善を求めたと発表。米ABCニュースは、同社が店舗案内のために公式サイトに掲載している中国の地図について、中国当局の指示に従って修正すること