第2回米朝首脳会談 米朝が得られなかったこと 非核化を巡るトランプ米大統領と金正恩委員長の第2回米朝首脳会談は、2月28日、合意文書に署名することなく、終わった。いわゆる非核化が進まないと同時に、対北朝鮮制裁の解除も行われないことになった。 トランプ大統領と金正恩委員長(2月28日 ベトナム・ハノイ) この記事の画像(14枚) 今回の会談では、会談前から、両国の“能力”を意識される場面があった。 一つは、開催場所である。米国側は、2017年のG20の開催で、警備面での実績のあるダナンを望んだが、北朝鮮側は、同国の大使館のあるハノイでの開催にこだわり、結局、米側が北朝鮮側の要求を受け入れた。 北朝鮮は、なぜ、在ベトナム北朝鮮大使館のあるハノイにこだわったのか。考えられることの一つは、米国と北朝鮮の通信能力の差だろう。 トランプ大統領の車列が見せつけた“通信能力” トランプ大統領は、旧ソ連系