岸田文雄首相は20日(日本時間同)、カンボジアを訪問し、プノンペンでフン・セン首相と会談した。会談後に発表した共同声明では、ロシアのウクライナ侵攻が国際法違反だとの認識を共有し、ウクライナ領からの軍隊の撤退を求めた。また国軍が全権を掌握するミャンマー情勢を巡り、岸田首相は東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国を務めるカンボジアの取り組みを評価。両首脳はミャンマーの民主的体制への回帰などを求めた。 【破壊された建造物のそばで人々は…ウクライナ現地の様子】 共同声明はロシアの名指しは避けたが、ウクライナへの「侵略」を非難した上で、「大量破壊兵器による威嚇も使用も決して受け入れられない」と強調。原子力施設への攻撃も国際法違反だとした。過去のカンボジア内戦を踏まえ、フン・セン首相は声明で「自分の経験から、戦争で戦争を終わらせることは決してできず、平和的解決が追求されるべきだ」と訴えた。 岸田首相は