ロシア軍がウクライナ侵攻を始めてから、まもなく1カ月が経つ。ウクライナ軍の善戦が伝えられる中、3月23日午後6時からゼレンスキー大統領の国会演説が実施されることになった。イギリス、カナダ、ドイツ、アメリカなどの議会でも実施された大統領の演説だが、日本の国会での演説には思わぬ反対意見が出た。 【写真12枚】前線で戦うウクライナ軍の女性兵士たち。笑顔で抱き合うグループ写真も 戦況にも影響 ゼレンスキー大統領が日本の国会での演説を打診していると報道されたのは、今月16日のことだった。過去に例のないオンライン演説とあって、スクリーンの設備など技術的な問題があったものの、早期の実施に向けて調整が進められた。 この演説が持つ意味について、杏林大学名誉教授で外交評論家の田久保忠衛氏は、 「ロシアとウクライナの停戦交渉はまとまらず、先行きが見えない戦いが続く中、ゼレンスキー大統領が世界の世論を味方に付ける