特殊詐欺グループ幹部の今村磨人容疑者(39)は、闇バイトで集めた実行役らと面識はなく、やりとりに秘匿性の高いアプリ「テレグラム」を使っていたとされる。 【写真】「ルフィ」こと今村磨人容疑者 指示役と実行役のつながりが見えにくい中、警視庁は数カ月間の地道な捜査で証拠を積み上げ、立件に踏み切った。 警視庁は全国で相次いだ強盗事件はグループ幹部が指示したとみており、京都府警などと連携し指示系統の解明に全力を挙げる。 東京都狛江市の民家で1月、住人の大塩衣与さん(90)が死亡した強盗致死事件では、携帯電話の解析などから「ルフィ」や「キム」などと名乗る人物がフィリピンから指示していたことが判明。昨年5月以降、京都市や山口県岩国市、広島市などで起きた強盗事件も、同様の手口で指示が出されたとみられる。 警視庁は今年2月、フィリピンから強制送還された今村容疑者ら特殊詐欺グループの幹部4人への捜査を本格化さ