慶應大卒で現在28歳の矢崎。ふてぶてしいのか天然なのか、独特の言葉はファンの間でしばし話題となっている photograph by KYODO チームやファンの中に少なからずあった喪失感に似た感情を埋めたのは、ふてぶてしさすら感じる投手だった。 【貴重写真】白スーツの衣笠、打席でエグい殺気の前田やノムケン、胴上げされる山本浩二、痛そうな正田、炎のストッパー津田恒美などカープ名選手のレア写真を一気に見る 開幕から中継ぎが課題とされた広島は今、守護神として中継ぎ陣を支えてきた栗林良吏を欠く。わずか2年で絶対的守護神となった右腕は5月1日、「右内転筋筋挫傷」によって戦列を離脱。開幕から奮闘を続けていた中継ぎ陣がぐらついても不思議ではない状況で、代役を担ったのは矢崎拓也だった。 僅差の9回を締めくくる役割は、務めた投手にしか分からない苦しさ、難しさがある。さらに、昨季までほぼ失敗がなかった栗林と比