日々、熱戦が繰り広げられるプロ野球。それを最も近い距離で見ているのが「審判」たちである。判定に命を懸け、時に選手や監督、ファンから猛抗議を受ける。そんな彼らが見た名選手・個性派監督の裏側を、スポーツジャーナリストの吉見健明氏がレポートした。 *** 【写真を見る】現役選手で審判から気に入られているのは? プロ野球シーズンも大詰めの日本シリーズを迎えた。今年の球界を振り返れば、ヤクルト・村上宗隆の史上最年少での三冠王獲得など、若い力の躍動が目立った。その一人が「令和の怪物」佐々木朗希(ロッテ)。4月に28年ぶりの完全試合を達成。新たなスーパースターが誕生したのである。 その彼によって、別の意味で注目を集めたのが、審判の存在だ。 ご記憶の向きも少なくないだろう。完全試合達成後、2試合目の登板となった4月24日、対オリックス戦2回裏。佐々木が投じた一球に、白井一行球審が下した判定は「ボール」。す