◆JERAセ・リーグ 広島―ヤクルト(5日・マツダスタジアム) 今季限りで現役引退する広島の野村祐輔投手が、試合前に引退会見を行った。2012年に平成生まれ初の新人王を受賞し、16~18年のリーグ3連覇にも貢献した35歳。カープ一筋で過ごした13年を「夢のような時間でした」と振り返り、涙はなかった。 思い出の登板には、デビュー戦の12年4月1日の中日戦(ナゴヤD)を挙げた。6回1失点で勝ち負けは付かず。「夢だったプロ野球選手になれて、プロとしての第一歩を踏めて、本当にすごくうれしかった。その思いは今も鮮明に覚えています」。印象に残る対戦は、広陵の先輩・金本知憲氏という。自身の1年目で先輩の現役最終年の12年9月30日の阪神戦(マツダ)、金本氏にとって故郷・広島でのラストゲームだった。結果は2打数1安打1四球。「広陵に入ったときからあこがれの選手だった。本当にうれしかった」と、懐かしんだ。