異例のダイヤ改正を、JR西日本は10月に行うことになった。ふつう、JRのダイヤ改正は全社あわせて3月に行うものである。ところがJR西日本だけ、春改正に続きこの秋にダイヤ改正を行う。どんな改正なのか。 利用状況の悪い時間帯を減便 JR西日本は、2022年の春に全エリアで各時間帯の利用状況に合わせたダイヤ見直しを行う予定であった。人口減少や、地域によっては過疎化が進行する中、鉄道の利用者が減り、それに合わせた企業活動へと変化させていかなければならないことは課題となっていた。 その傾向が昨年からのコロナ禍によりいっそう強まった。在来線特急の利用者はコロナ禍前の2015年度に比して約3割、在来線の普通列車は6割から7割と、大きく減った。山陽新幹線も同様だ。 ワクチン接種が進むことによって厳しい状況から回復していくことをJR西日本は期待しているものの、コロナ禍前の水準には戻らないとも考えている。 2