濱口竜介監督が考える映画製作の極意。作家性か商業性か「自分も大衆の1人という意味では、欲望は創作のベース」 考察が広がる濱口竜介監督の新作『悪は存在しない』。自然との共生のバランスを見出そうとする本作だが、映画製作における作家性と商業性のバランスについてはどうか。濱口監督に聞いた。【インタビュー・後編】
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作家・平野啓一郎氏が〝20世紀後半を支配した価値〟と喝破した、「カッコいい」という概念。21世紀の各界で活躍する異才たちにとって、その言葉はいかなる意味を持ち、また変わりつつあるのだろうか? 本連載を通して研究を進めたいと思う。記念すべき第1回目は、今や日本の映画界を文字通り牽引する存在へと成長した俳優・井浦新さんにインタビュー。最新作『朝が来る』にまつわる秘話から、縄文人のカッコよさ、そしてコロナ禍における価値観の変化まで率直に語っていただいた。 写真=熊澤 透 ヘアメイク=山口朋子(HITOME) 文=山下英介 河瀨直美監督との日々 ──最新作『朝が来る』、まるでドキュメンタリー映画のような生々しさに圧倒されました。作品のホームページに掲載されている井浦さんのコメントを拝見したところ、「河瀨監督の現場は、どう芝居をするかではなく、どう〝生きるか〟が求められます」とありましたが、これって
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