「音楽に政治を持ち込むな?だったら恋愛も持ち込むな」。インタビューの冒頭からそんな言葉が飛び出した。牛田悦正(うしだ よしまさ)aka UCD、25歳。 UCDは大学で哲学を学びながら、2015年夏に解散した学生団体SEALDsの中心メンバーとして、路上でマイクを持ち続けた。そして今年の10月18日、初のヒップホップアルバム『BULLSXXT』をリリース。今回Be inspired!は、マルチな才能を持つUCDに政治や哲学、音楽に対する思いを聞いた。 「自分の問題を解決すること」と「世界の問題を解決すること」は同じこと UCDが社会の問題や政治への関心を持ったきっかけは、両親が離婚したことや父親が他界したこと。そんな「個人的な傷」だった。 「自分の問題を解決すること」と「世界の問題を解決すること」は同じことだと思う。自分が生きて、悩んで。その自分を救済するためには他者を救済するしかないと、