一時のブームを経て社会にすっかり定着した感がある「断捨離」。 これにはまって捨てる快感に目覚めてしまった人も多いようです。 また、最低限必要なものだけで生活をする「持たない人」たちのブログや本の人気も相変わらず高いですね。 しかし、この「捨てる快感」は果たしてずっと続くものなのでしょうか。 まずは一冊の本をご紹介しましょう。 内澤旬子著/本の雑誌社刊「捨てる女」 この本にはルポライター・イラストレーターの著者、内澤氏が自身の病気をきっかけに長年ため込んだ資料や自身のイラストなどを「断捨離」していく様子が綴られています。 しかし、すべてを整理した結果、著者は重めの鬱状態になってしまうのです。 これは今まで出版されてきた断捨離本にはありえなかった結末。 断捨離した結果得られたすっきり、さっぱりしたという感動の先におこったことを著者は正直に書きしるし、「捨てるのではなかった」と後悔しています。