オープン化によるトラブル、下がらない運用コスト―。システム刷新の後にぶつかる問題にCIOはどのように向き合うべきか。システム部門のOB たちが、CIO のあるべき姿、運用における暗黙知を小説仕立てで描く。 (本連載の前編である連載小説「レガシー刷新への道」の目次はこちら) 目次
![CIOの決断 ~トラブルは終わらない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)
「生活イチバン、ITニバン」という視点で、自分なりのITを追及するフリーエンジニアです。ストレスを減らすIT、心身ともにラクチンにしてくれるITとはどんなものかを考えていきます。 最近、計画停電とかヤシマ作戦とかのおかげで、日本の夜に闇が戻ってきたように感じる。 こんなことを言うとヒンシュクを買うかもしれないけど、照明に関して言えば、個人的には今後ももっともっと夜は暗くなればいいと思っている。 夜の闇は、細部を隠してくれるので、どこもかしこも世界中が美しく見える……。それはさて置き、今回の震災によって浮き彫りにされた問題点。それは、ひとことでいえば「バックアップ対策不足」だと考える。 というわけで、今日は我々一般市民ができるバックアップ対策について考えてみよう。 ■電気 理想をいえば、やはり太陽光発電だろう。今後、これが大きく普及する可能性がある。実際、それを見越してその手の企業の株価が上
大地震後の或る朝、我が社を取り巻く交通機関は大混乱に陥っていた。災害対策営業会議が開かれる予定だったが、会議どころの状況ではなかったので僕は部長に電話した。「停電だろうが電車が止まろうが核戦争だろうが営業会議は絶対だ…防災マニュアルの作成は急がなければならない…会議に遅れた奴は査定に響く…会議の中止を提案する馬鹿はいないと思うが…」と部長はいった。苛立っていた。 会議開始予定時刻。会議室には部長の姿だけがなかった。ボロボロになって出社してきた営業部員には疲労の色がみえた。部長の仕打ちに恐怖し、ある男はやって来ないバスを見捨て15年ぶりに自転車を操縦し会議に臨んでいた。またある男は動かない電車をうち捨て痛風シックで傷んだ両足で無理矢理疾駆して会議に臨んでいた。すべて無駄であった。「事態に臨機応変に対応しなければ…」と会議の無期延期を告げる部長からの電話が入ったのは会議開始予定時刻10分後であ
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