岡山県に生まれ、10代から茶道や華道に親しんだ重森三玲が、本格的な作庭に取り組んだのは40代に入ってからでした。1936年、三玲40才の時、約2年半という驚異的なスピードで、400庭以上の古庭園の実測を行い、日本庭園史を一気に体系化し、独学で庭を修得しました。1939年の東福寺方丈庭園を皮切りに、三玲は生涯に約200あまりの庭をデザインしています。 この展覧会では、近代の作庭家として最も重要な存在であり、同時に最もアヴァンギャルドであったと言われる重森三玲の庭を様々な角度から検証します。三玲が求めてやまなかった日本の美意識の真髄とは、庭の奥にある自然感とは、一体どのようなものだったのでしょう。 【関連イベント】 ■オープニング・トーク 2011年12月3日(土)17:00~ 「庭造りを通して―重森三玲との思い出」 出演:杉村五由(漢陽寺名誉住職) 聞き手:重森千靑(重森庭園設計研究室代表)