わたしが少女型ロボットだったころ 作者: 石川宏千花出版社/メーカー: 偕成社発売日: 2018/07/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る結婚歴なし子持ち45歳と独身33歳が、ろくな将来設計もなくぐだぐだ関係を続けているダメダメな社会人百合。こういうのが平然と児童文学で描かれる時代になりました。時代はよい方向に進歩しています。 中学校卒業間近の多鶴は、朝食のオムレツに箸を入れた瞬間、自分が人間ではなく少女型ロボットであったことを思い出します。であるなら自分には食事は必要ないと、母親に訴えます。母親はかなり年下の彼女の〈いっちゃんさん〉に「多鶴がわけわかんないこと言ってる」と話しかけ、多鶴はもう自分と母親だけの秘密は存在しないのだと悟ります。多鶴はものを食べられなくなり、だんだんやせ衰えていきます。 常識的に考えれば、多鶴の症状はありふれた摂食障害です。しかし多鶴は