私事で恐縮だが、11月初頭に渋谷区代官山町に引っ越した。環境が変われば視点も変わるが、そのことで繁華街の「ある変化」が視界に入ってきた。 その変化を感じていた直後の同月29日、北朝鮮は新型ICBM「火星15」の発射実験を行った。これをニュースで知った時、私は「なるほど」とうなずいてしまった。 北朝鮮製ロケットから高く立ち上る噴射炎を眺めた時、脳裏をよぎったのは、アフガニスタンのケシ畑で見聞したことの数々だ。都内の「ある変化」と「ミサイル実験」が連なる、地下経済のネコノミクスモデルを発表しよう。 「赤いライオン」と「赤い虎」 北朝鮮は11月29日に、アメリカ全土を核攻撃可能と主張する新型ICMB「火星15」の発射実験を成功させた。北朝鮮のような社会主義独裁国家で、ロケットの発射実験にかかる費用を算出するのは難しいが、00年には当時の金正日総書記が、訪朝した韓国メディアに「ロケット1基を発射す