【要約】 桃太郎は江戸から来た鬼娘と言う芸者を舟に呼んで遊びました。 鬼娘は三味線を弾いて歌い、客の鬼は「鬼ヶ島の芸者よりずっといい」と喜びます。 北尾政美(きたおまさよし)画『桃太郎一代記』天明元[一七八一]年刊 桃太郎一代記 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【翻刻】【補足表記】【現代語訳】 もゝ太良舟ゆさんにいて◆江戸からおにむすめと◆いふけいしやきたりしよし◆きゝてふねへつれゆく 桃太良、舟遊山《ふなゆさん》に出で、江戸から鬼娘と言ふ芸者来たりし由聞ゝて、舟へ連れ行く。 桃太郎は舟遊びに出かけました。江戸から鬼娘と言う芸者が鬼ヶ島に来ているの聞き、舟に呼びました。 おにむすめ三みセん 鬼娘三味線。 鬼娘は三味線を弾いて歌います。 いわすかたらぬわかこゝろミたれ◆しかミのミたるゝもつれない