デビュー作『氷の城壁』が大ヒットした後、現在は集英社マンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」にて『正反対な君と僕』を連載中のマンガ家・阿賀沢紅茶さん。10代のもどかしさをリアルかつ繊細に描く作風に「あのころに引き戻される」とハマる大人読者が続出しています。 小雪を中心とした4人の高校生の成長を描く『氷の城壁』(c)阿賀沢紅茶/集英社 「いろんな人間が同じ空間にぶち込まれる」高校生活の異質さ ──『氷の城壁』はクールな態度から氷の女王と呼ばれることのある女子高校生・氷川小雪が主人公。友人たちと関わるうちに、だんだん彼女の心の壁が溶けていくようすが描かれます。小雪を中心とした4人の高校生の成長を描くいわゆる青春ストーリーですが、このテーマで描き始めたきっかけは? 阿賀沢さん:『氷の城壁』はもともと、インディーズサイトに趣味で投稿していたマンガなんです。スマホを縦にスクロールして読んでいくウェブトゥーン