これらの体験談は、ガス缶がもたらしたもの。ガスパンは、ガスライターやカセットコンロ用のガス缶から〈ブタンガス〉を吸引し、窒息状態で酩酊や幻覚を楽しむもので、ホームセンターやコンビニで1本300円ほどで入手できる〈身近なドラッグ〉として知られている。しかし、ガスの吸引自体は違法行為ではないものの、その危険性はいうまでもなく高い。窒息死のほかに、ガスの爆発で四肢を失くした少年のケースなど、事故が絶えない。 〈換気大事/じゃなきゃあの人みたいに車で爆発/ケツの皮膚がなくなる〉と歌うのは、10代の4年間をほぼ毎日、ガスパンをして過ごしたというラッパー、りょうすけ(23)。地元栃木県足利市の少年たちに蔓延した遊びがテーマの、ダークなシンセが不穏さを醸すトラップ『ガスパン』のPVでは、ガス缶を口にくわえた少年たちが明滅し、ゆらゆらと焦点が定まらない映像がみられる。 「先輩にぶっ飛ばされるか、ガスパンを
