大前提として「古文を学ぶ」ことは、日本の伝統を学ぶこと。単に過去の出来事ではなく、現在をつくってきたものであるということを、まず理解してほしい。 だから古文は、俺たちのご先祖様の世界を見に行くようなものであって、そういった日本の伝統を学ぶからこそ、社会でも世界でも活躍できる。つまり古文は、日本人が身につける教養として大切なものなんだ。 それに、人生の役に立つかどうかでいうと、中学・高校で学んだ物理や数学を社会に出てから仕事で使っている人がどれくらいいるのか、という話にもなる。三角関数を使っている会社員なんかいる? 代わりに何を学ぶの? 次に、古文をカリキュラムから外すとして、代わりに何を勉強するのか。 よくメディアでは、古文を勉強するぐらいなら、金融や投資など、社会に出たときにもっと役に立つ勉強をしたほうがいいといわれる。 じゃあ仮に、古文や漢文をやめて、学校の授業で1時間目は金融、2時間