靖国神社への「8・15参拝」をめぐる小泉首相の10日の発言は、なかなかのものである。これで「8・15参拝」が確定したと見ていい。 参拝すれば中国や韓国はそれなりに非難するだろうが、一過性のものに終わる。自民党総裁選も靖国問題が争点となることはない。 そうした情勢をすべて見極めたうえでの発言であった。 メディアの多くは靖国問題が総裁選の最大の争点などといまだに報じているが、これはほとんどウソに近い。最大の争点であるならば、靖国参拝積極派の安倍晋三官房長官が次期首相確定という状況に至るわけがない。 政治メディアの多くはどこかで見方を間違えている。あるいは間違えてしまって、修正できないままここまできてしまったという以外にない。 福田康夫氏が出馬していたら、たしかに靖国問題は最大の争点となったかもしれない。参拝積極派と参拝反対・国立代替施設建設派に党内が二分されただろう。 その場合、福