一昨年の最終節。先発・塩田仁史が発表された瞬間から、いつかこんな日がやってくるのではないかという予感はしていた。世代交代、それはクラブが生き続けてゆく中でいつかは踏まねばならないステップ。張本人たちの苦悩や葛藤つゆ知らず、僕はそんな風に受けとめていた。 しかし事態は想像を超えるスピードで転がり続けた。その背景に何があったかは知る由もないが、結果として記憶に刻まれたのは瘡蓋(かさぶた)を無理矢理引き剥がすかのごとく乱暴な“傷跡の残る”移籍劇、そして想定できる中でもっとも劇的でもっとも刺激的な移籍先、東京“よりによって”ヴェルディであった。辛い現実に真っ向から立ち向かうのも大切だが、あえて直視を避ける事もときには有効な手段である。考えれば考えるほど荒々しい何かが湧き出てくるので、僕は意識的に感情へ蓋をする事に努めた。いやでも時間が経てば見えるものは見えてくるのだ。そう遠くない将来に。 土肥洋一
FC東京のMFエメルソン(27)が再びアクシデントに見舞われた。9日、J2湘南との練習試合(45分間×3本)に途中出場し、先月23日に負傷した部位と同じ左太もも痛を再発。わずか15分間プレーしただけで、ピッチから退いた。きょう10日にも精密検査を受けるが、東京V戦(12日・味スタ)への出場は絶望となり、復帰プランは白紙に戻った。 エメルソンは両手で顔を覆い、肩を震わせ泣いていた。ベンチに戻っても顔を上げられない。待望の復帰戦でまさかの再離脱が決まり、城福監督は「エメは(東京ダービーが)特別だと分かっている。それだけ思い入れがあったと思う。残念」と厳しい表情で話した。 2本目の20分、エメルソンはピッチに立つと、全快を思わせるようなプレーを連発した。持ち前のテクニックで華麗なボールコントロールを披露し、軽快な動きでドリブル突破を試みた。だが、15分後、左足を押さえ動けなくなった。「もう一回ぶ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く