医学と芸術展に行ってきた。 "芸術、美術の題材として我々自身、つまり「人間」を扱う時、その題材をより深く知る、追究すること、それが医学だった"。芸術の出発点としての科学、医学という意味では、科博的な意味合いの強かった(と聞いているだけでおれは結局行っていない)人体の不思議展とはその根本から大きくスタンスの異なる展示だったのではないかな。色々とキツい展示もあってそういうグロテスクな話やものに弱い貧血気味のおれだけど、気合でなんとか持ちこたえた。日曜の昼前に出かけたところ、幸いにもまだ混雑はしておらず、一つ一つの展示をじっくりと見ることが出来た。しかしいかんせん凄まじいボリュームで、森美術館を出る頃には二時間近くが経過していたのだった。出るとこう、ドッと疲れが。 ダ・ヴィンチのスケッチを代表とする、中世の解剖学を題材とした素描や絵画に始まり、近代のアーティストが手がけた倫理的に物議をかもしそう