印刷 田辺三菱製薬の横浜事業所(横浜市青葉区)で昨春、40代の男性社員が同僚の飲み物に劇物にあたるタリウムを混ぜて飲ませた疑いがあるとして、神奈川県警は13日、傷害容疑でこの社員を逮捕した。容疑を認め、「会社に不満があった」などと供述しているという。 タリウムは毒性が強く、農薬などに用いられる。神経や視覚の障害、脱毛などの中毒症状を起こし、死亡するケースもある。タリウムを巡っては、2005年に静岡県で女子生徒が母親に摂取させようとした殺人未遂事件が起き、1991年には東大技官が同僚にコーヒーに入れられて中毒死する事件が起きている。 捜査関係者などによると、この社員は2011年4月ごろ、横浜事業所内で開かれた社内の懇親会で、ペットボトル入りのウーロン茶にタリウムを入れ、同僚の男女数人に飲ませた疑いがある。 ウーロン茶を飲んだ同僚らは数日後に筋肉痛になったり髪の毛が抜けたりした。この社