経験則から言えば物心付く前に死んだ親は別に実の親とは感じない 俺の場合は親父だけれど、俺が思春期のときに殴り合いの親子喧嘩をしたことがあったんだよ その親子喧嘩の拍子に親父が「俺が本当の親じゃないからか!本当の父親は死んでるんだ!俺は本当の父親じゃないんだ!」と言ってしまって少年だった俺はビックリだよね でも俺も喧嘩で興奮してるからさ勢いのまま返してしまったんだ 「はぁ!?本当の父親は死んでる!?何言ってんだ!もしそれが本当でも覚えても居ない父親なんざどうでも良いわ!お前が俺の父親だろ!俺にとってお前がただ一人の父親だろ!」 そう言ったら親父は膝から崩れ落ちちゃってさボロボロ泣き始めて、親子喧嘩を必死になって止めていたお袋もボロボロ泣き始めちゃって親子喧嘩なんて有耶無耶になってしまった 勢いのまま出た言葉だけれど本心だよね、今でも俺の親父はただ1人だと思っているよ ちなみにその当時のことを