2016年度に近畿2府4県を訪れた外国人観光客数(推計)は前年度比22・8%増の1061万人となり、過去最高を更新した。府県別では奈良の伸び率が最大となった。日本を何度も訪れるリピーターが大阪、京都以外にも足を運ぶ傾向が出ている。 観光庁の統計をもとに、調査会社の三菱UFJリサーチ&コンサルティングが算出した。府県別で奈良が177万人(前年度比48・3%増)となり、兵庫(151万人、9・0%増)を初めて上回った。最多は大阪の973万人(23・3%増)、京都が687万人(28・0%増)で続いた。和歌山は28万人(12・5%増)、滋賀は15万人(12・8%増)となった。 買い物や宿泊など消費の総額は38・7%増の9983億円。1人当たりの消費額は12・9%増の9・4万円と4年ぶりに前年度を上回ったものの、府県別では大阪以外の5府県がマイナスとなった。